~無料で使用できる医療LLM! Meditronとその最新版について~
このMeditronの最新版、こちらのページから無料でダウンロードできるようです↓
すごい時代になりました。
https://www.meditron.io/
Open AIのGPTとGoogleのGemini。
これらに加えて忘れてはならないのが、Meta(旧Facebook)によるLlama(ラマ)です。
LlamaはGPTやGeminiと違ってオープンソース、
つまり無料で公開されているタイプの大規模言語モデル(LLM)であり、
有志のエンジニアたちがこぞって開発・改良に携われることから、実はGPTやGeminiを将来追い抜くダークホースになりうる、など注目されています。
このLlamaは2024年4月19日その最新版であるLlama3を発表しましたが、
それからわずか24時間の間に、
Llama3をもとに医療に特化したLLMである
Llama-3[8B]-MeditronV1.0
がリリースされました。
これについて、
「Metaが医療LLM、“Meditron”の最新版をリリース」
という日本語記事を確認しましたが、
正確にはそうではなく、
Meditronは、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)とYale大学
のプロジェクトチームが開発したものだそうです。
これもオープンソースならではの強みかもしれませんね。
その性能結果をみると、
Meditronとしては最良のパフォーマンスを発揮していることはもちろん、
選択問題ではGPT-4以上、
マルチモーダル評価ではGoogleのMed-Geminiの前のマルチモーダルモデルAI“Med-PaLM M”を
わずかに上回る成績を見せています(添付の図をご覧ください)。
Med-Geminiに比べると性能自体は劣るものの、
なにしろこちらは自由に使用できるオープンソースAIです。
Meditronプロジェクトの共同主導者であるYale大学のMary-Anne Hartleyは、
「この結果は、Meditron MOOVE (大規模オンライン公開検証および評価) への参加に対する世界中の医療専門家や人道支援団体からの大規模な関心である」
と述べているそうですが、さもありなんですね。