2分で読める「生成AIのいま」 Vol.5 —海外の画像診断AI導入の近況 RCR AIカンファレンスより—

先日オンラインで参加したRoyal College of Radiologists(RCR)によるAIに関するカンファレンス。そこで聞いた、欧州と韓国のAIにかかわるお話を簡単にまとめました。例により医療田さんと機械屋さんに登場いただきます。

※ 医療田さんと機械屋さんのイラストが安定しない、のは、ご愛嬌ということで。。


医療田さん:

「ねぇ、機械屋さん。画像診断AI、海外ではどんな風に活用が進んでいるんですか?もし知ってたら教えてほしい…」

機械屋さん:

「ああ。実は先日、RCR、つまりRoyal College of Radiologistsのカンファレンスに参加してきたんですよ。

医療田さん:

「ええっ?いいなあ!どこに行ってきたんですか?」

機械屋さん:

「ロンドンです。でもオンラインですよ?時差で寝不足になりました。。」

医療田さん:

「へぇ、、で。どうでした?」

機械屋さん:

「たとえば、オランダでは『Digizo.nu』というプラットフォームがあり、各病院が協力して、導入前にAIの性能や安全性を評価しているんです。

それに、全国規模で実際の病院でテストする『AIFI』プロジェクトも進んでいて、AIが実際の読影業務をどれだけサポートできるかを検証中。

英国でも『HLH Group』や、中央の『AIDP』プラットフォームを使って、読影作業を効率化し、診断ミスを減らす取り組みが行われています。」

医療田さん:

「なるほど~。病院が連携して、AIの能力を試しているんですね!

やっぱりロンドンの学会だから、ヨーロッパの話ばかりだったんですか?」

機械屋さん:

「僕が参加したカンファレンスでは、韓国の先生も登壇されていましたよ。

『MFDS』という規制当局が、AI医療機器の安全性や評価基準を細かく定めているんです。これにより、胸部X線やCTでの診断AIがしっかり承認され、安全に使われています。」

医療田さん:

「そうなんだ!」

機械屋さん:

「さらに、韓国では『MI-CLEAR-LLM』という評価ガイドラインで、AIの性能を細かくチェックして、どのAIがどんなケースで役立つかを明確にしているらしいですよ。」

医療田さん:

「評価ガイドライン、どんなものなんでしょう?きになりますー。」

機械屋さん:

「いいですね。そのうち、そのはなしをさせてもらいましょうか。」

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